兵庫区薬剤師会ホームページ・トピックス

CONTENTS


緊急のお知らせ!  ≪フェナセチン含有医薬品について≫

鎮痛剤・消炎剤の中で、フェナセチンを含む薬剤は、適正使用(1日最大用量は フェナセチンとして1.5g)では、問題ないのですが、長期に大量服用する(濫用する)と、重い腎臓障害を起こすことがあります。 そのため、該当薬品はメーカーが供給を中止しました。

今までお使いの方にとっては、「どうして?」とお思いでしょうが、安全性を重視した施策ですので、ご了承く ださい。 代替品もありますので薬剤師・医師にご相談ください。

該当薬品 セデスG・サリドン錠・サリドン粉末
代替品 アスピリン・アセトアミノフェン

一般用医薬品「新セデス錠」、「セデス・ハイ」、「サリドンA」「サリドンエー ス」にはフェナセチンは含まれていませんので、安心してお使いください。

その他フェナセチン含有品

アミピローN錠(日本新薬)・グリンケンH顆粒(北陸)・コレデスA顆粒・錠(大鵬薬 品)・サリイタミン顆粒(菱山)・セパA細粒・錠(メルク・ホエイ)・ソルボンカプ セ ル(小野)・トーワサール細粒(東和薬品)・ブロニドンソフト錠・ブロニドン末(模範) ・マセダール顆粒(丸石)・ロイマピリンS顆粒・錠(宇治)

お問い合わせ先

  • 塩野義製薬株式会社 製品情報部 電話:06-6202-2161
  • 日本ロシュ株式会社 医薬品情報センター 電話:0120-642-644
  • 藤沢薬品工業株式会社 お客様相談センター 電話:0120-2438-99

薬剤師用関連情報 日本薬剤師会HP

http://www.nichiyaku.or.jp/member/faxnews/gougai30.pdf http://www.pharmasys.gr.jp/happyou/PMDSI_010419_1.pdf


緑内障

1) 緑内障とは

 昔から「青そこひ」とも言われている病気で進行すると、眼球の圧力が高まり視神経が障害を受けることによって見える範囲(視野)が欠けていきます。
  最終的には視力が損なわれ、しかも回復不能の状態になる病気です。
  40歳以上の日本人の約30人に1人(約200万人)が緑内障にかかっていると考えられていますが実際に受診している人はその約20%にすぎないともいわれています。
  緑内障と診断されている人の大半は眼圧が高くなっていますが、緑内障と診断された人の約10%の人は、眼圧は基準値にもかかわらず、緑内障としか考えられない状態の人もいます。

2) 緑内障の分類

・ 原因別

先天緑内障(約80%は生後1年以内に発症、両目の事が多い)
原発緑内障(明らかな原因もなく、両目に発症)
続発緑内障(炎症やケガなど明らかな原因があるもの)

・ 隅角の状態による分類(一般的な分類法)

開放隅角緑内障  房水(目の中で絶えず流れて血液の代わりとなって栄養などを運び、眼球の大きさや固さを一定となるように働く水)の排出路の中で通過障害(目詰まり)が起こり眼圧が上昇するタイプです

    • 原発性→緑内障の代表的病型で慢性的に進行するが、痛みなどの自覚症状はほとんどない
    • 続発性→炎症、眼内手術などが原因。ステロイド剤の内服、点眼、あるいは眼周囲への軟膏の塗布等を長期間において行った場合
    • 正常眼圧緑内障→眼圧は正常範囲であるが視神経の障害が引き起こされる

閉塞隅角緑内障  房水の排出路が様々な原因で虹彩の根本でフタをされた状態となり、急激な眼圧上昇が起こる。眼痛、頭痛嘔吐視力低下などの症状が見られる。

続発性→最近では糖尿病による網膜症から来るものも増えている。

3) 治療法

どのタイプにしても眼圧を下げることがポイントになります。開放隅角緑内障は点眼等の薬物療法が中心となり、閉塞隅角緑内障は、手術によって房水の流れを良くしてから、薬物療法に移行します。

緑内障治療薬について

眼圧を下げるためには、主に房水の排出を促進するタイプと房水の産出量を減らすものとに別れます。まず、点眼薬から始め、最初は1種類で様子をみて、不十分の場合は2~3種類併用、あるいは内服薬を併用することもあります。

○ 副交感神経刺激薬

特徴:原発性緑内障の開放隅角緑内障、閉塞隅角緑内障の区別無く使用できます。

塩酸ピロカルピン,臭化ジスチグミン(コリンエステラーゼ阻害薬)は毛様体筋を 収縮してシュレム管が開き房水を排泄促進して眼圧を低下させます。縮瞳を起こさせることで隅角部の房水排出を促進させる作用があります。

問題点:近視化や縮瞳による暗黒感、また点眼回数が多い

注意:気管支喘息、妊婦には使用注意

○ PG製剤(レスキュラ、キサラタン)

特徴:房水流出の促進します。

呼吸器、循環器系の副作用が少なく、β遮断薬に匹敵する眼圧降下作用があるとい われています。

問題点:角膜充血、角膜炎等の副作用があります。

注意:冷所保存が必要です。

妊婦には使用注意

○ 浸透圧利尿薬(マンニトール、アミラック、グリセオール、イソバイド)

特徴:閉塞隅角緑内障の発作時に有効(点滴もしくは内服)です。

血液の浸透圧を上げてその浸透圧差で房水を血管内へ移動させます。

○ 交感神経刺激薬 (ピレフリン、エピスタ

特徴:開放隅角緑内障、高眼圧に有効です。

眼の交感神経に働き、房水の産生を抑制、および房水流出促進の2つの働きをします。

問題点:閉塞隅角緑内障(眼圧の上昇)、心血管障害合併者(心悸亢進)へは禁忌です。

第1選択薬となることは少ない。

○ β受容体遮断薬(マレイン酸チモロール,塩酸カルテオロール,塩酸ベタキソロール等)

特徴:全ての病型に適応があり、第1選択薬として最も多く使われています。

眼圧降下作用も高く、眼局所への副作用も少ないが、長期間の使用によって眼圧降下作用が弱くなることもあります。

問題点:眼内ではほとんど代謝されずにそのまま体循環に移行して代謝、排泄され るので喘息、心疾患の患者には禁忌(もしくは慎重投与)

作用:毛様体上皮細胞での房水産生を抑制して眼圧を低下させます。

禁忌:気管支喘息、気管支けいれん、コントロール不十分な心不全、房室ブロックのある患者

○ α作用(エピネフリン,塩酸ジピベフリン(エピネフリンのプロドラック))

特徴:作用:毛様体血管収縮により房水産生を減少,眼圧を低下させます。

禁忌:開放隅角緑内障には適用があるが閉塞隅角緑内障 には適用がない。

炭酸脱水酵素阻害薬 (アセタゾラミド,ジクロフェナミド) > 特徴:点眼剤でどうしても眼圧がコントロール出来ない場合に使用します。

問題点:手足のしびれや食欲不振、尿路結石等の副作用の可能性もあり、長期連用は不可です。

作用:毛様体上皮細胞での炭酸脱水酵素阻害作用により房水産生を抑制して眼圧を低下

禁忌:慢性閉塞隅角緑内障

○ 代謝型プロスタグランジン系 (イソプロピルウノプロストン)

作用:房水流出促進により眼圧降下作用があり,全身的な副作用が少ない。

禁忌:.閉塞隅角緑内障(禁忌でない薬物もある)

点眼剤の正しい使いかた

  1. 石けんで手を洗いましょう。

  2. 点眼剤の先端を触らないようにしてキャップをはずす。

  3. 一方の手の人差し指で下のまぶたをひっぱりポケットをつくります。 そしてもう一方の手で点眼剤を持ちます。

  4. 顔を上にあげて1回で1~2滴落ちるように点眼剤の容器の腹(側面) の部分に力を加えます。(1回の点眼で眼にとっての必要量は充分満たされ るので2,3回液を落とす事は避けてください。)この時には必ずまつげに点眼剤の先端が触れないようにしてください。

  5. 点眼し終わったら眼を閉じたままの状態で1分位いるか、目頭をそっと押さえます。(鼻に薬が流れるのを抑えます。)

  6. あふれた点眼剤はすぐに清潔なガーゼやテッシュで拭いてください。
    (まぶたに炎症を起こす薬もあるため

くれぐれも医師の指示する用法用量を守って使用してください。

 

 2種類以上処方されている場合

 医師から特別な指示が無い場合は点眼の間隔は最低5分以上は空けてください。
(すぐに点眼した場合あとの薬液が前のを流してしまう可能性があるため)

 また、特に指示が無い場合でも最も効果を期待する薬剤、懸濁性の点眼剤、眼軟膏や油性点眼薬は最後に使用するのが効果的です。

使用にあたっての注意点

  • 懸濁している点眼薬はよく振ってから使用してください。(透明な液に見えても底に主成分である薬剤が沈殿している事があるので)

  • 粉薬や錠剤を用時溶解させて使用する点眼剤はよく振って溶かしてからお使 い下さい。

  • 冷所保存の点眼剤は冷蔵庫で保管してください。

  • 遮光保存の点眼剤は光に不安定なため、薬と一緒にもらう袋に入れるか、点眼 容器を他の遮光容器の中にそのまま入れるようにして保管してください。 (中から薬液を出して保存してはいけません)

  • 特に保管についての指導が無くても直射日光を避けてなるべく涼しい場所に保管し、使用し始めたら医師の指示通りに使い、長期にわたって使 > 用しないようにしてください。

  • 点眼剤を使用して、眼が痛くなったり、はれたり、赤くなったりした場合には使用を中止して医師または薬剤師に相談してください。

緑内障にかかっている人が飲んではいけない薬

 薬局や病院で「緑内障ではありませんね?」と尋ねられることがあると思います が、緑内障(特に閉塞隅角緑内障)の場合、薬によっては抗コリン作用もしくは交感神経刺激作用によって散瞳がおこり、房水が流れにくくなってしまい、かえって眼圧が上昇してしまうことがあります。

 眼科で緑内障と診断されたら必ず他科に受診の際は緑内障であることを伝えてください。(かかりつけ薬局をもっていれば薬局が薬のチェックをしてくれるので便利です。)

 また、緑内障の種類によっては薬が使える場合もあるので、受診している眼科の連絡先も控えておく方がよいでしょう。

併用禁忌(併用するのは望ましくない)の薬品(代表薬品名。詳細は各添付文書を ご確認下さい)

  •  催眠鎮静剤(ハルシオン、エバミール、リスミー、ベンザリン、エミリン、ロヒプノール、ダルメート、ソメリン、レンドルミンアモバン、ハイスコ等)
  •  抗てんかん薬(リボトリール、ランドセン)
  •  鎮うん剤(トラベルミン)
  •  安定剤(抗不安薬→コントール、セパゾン、ハイロング、レスタス、セレナール、レキソタン、ワイパックス、コンスタン、 リーゼ、デパス等 抗うつ剤→トフラニール、アナフラニール、プロチアデン、ルジオミール等 
      精神刺激薬→リタリン
  •  骨格筋弛緩剤(コンラックス)
  •  総合感冒薬(PL、ダンリッチ、ペレックス等)
  •  自律神経用剤(ミグタミンA)
  •  鎮けい剤(ロートエキス、硫酸アトロピン、3級アンモニウム抗コリン剤→ダクチル、スメドリン
      4級アンモニウム抗コリン剤→ブスコパン、セスデン、 コリオパン等
      選択的抗ムスカリン薬   →チアトン)
  •  抗パーキンソン薬(ドパストン、メネシット等のレボトパ製剤、ドプス、パー キン、アーテン、アキネトン等)
  •  眼科用剤(散瞳薬→サイプレジン、硫酸アトロピン、ネオシネジン、 ミドリンM、エピスタ等
      ウブレチド、フォスフォリンアイオダイド{前駆期緑内障のみ}
      角膜治療薬→コンドロン
      血管収縮剤→プリビナ、ナーベル、ナシビン
  •  抗ヒスタミン剤(レスタミン、タベジール、ポララミン、ベネン、セレスタミン、ピレチア、ペリアクチン、ニポラジン等)
  •  抗不整脈剤(リスモダン)
  •  血管拡張剤(ニトログリセリン、ニトロール、亜硝酸アミル等)
  •  動脈硬化用剤(ハリドール)
  •  鎮咳去痰剤(フルブロン<吸入、フスコデ、ネオアス等)
  •  消化性潰瘍用剤(コランチル、マリジンM、ファイナリンG
     ユーナイン、メサフィリン、トビサネート等)
  •  ホルモン剤(プロナルゴンF)
  •  副腎皮質ステロイド剤(デキサメタゾン,プレドニゾロン)

注意!!

点眼薬は全身的に吸収され、全身投与と同様な副作用が現れることがあります。全身症状のリスクを少しでも防ぐ為には、点眼後に目頭を1~2分間押えましょう。

 

もっと詳しく知りたい方へ

兵庫県眼科医会

【緑内障フレンドネットワーク問い合わせ先】

緑内障患者の精神的サポートも。電話相談も受けつけている。
〒106-0032 東京都港区六本木2-2-7 クレール六本木1101号
TEL 03-3585-3433  FAX 03-3568-2230



兵庫薬剤師会トピックス バックナンバー