兵庫区薬剤師会ホームページ・トピックス

CONTENTS



 
副 作 用 は 怖 い ?!


  私たちは疲れたとか、どこかおかしいと言っては薬を飲みます。薬には、病気を治したり、身体の正常な働きを促すなど、健康な生活を保ち、助けるための役目があるのですが、私たちのまわりや、暮らしの中には実にたくさんの薬が使われています。

 薬は体の中をどう動いて行くか

 一般に、ロから飲んだ薬は食道を通って胃に入り、さらに十二指腸から小腸へと送られます。その間にこれらの消化管で分解、吸収され、門脈を通って肝臓に行き、循環する血液の中に入り全身に送られます。そして目的とする臓器で効果をあらわし、薬としての役割を果たします。

 仕事をし終えた薬は、肝臓・腎臓・腸を経て体から出て行きます。中には、そのまま体に残るものもあります。

 主作用と副作用

 薬は、色々な作用を持っています。必要としている作用が主の作用(主作用)になります。必要でないあるいは、重要でない作用が副の作用(副作用)になります。

 薬の作用の分類

  • 主作用
  • 副作用
    • 有効な副作用
    • 無効または有害な副作用
      • 無視してよい副作用
      • 注意して服用する副作用
      • すぐ、服用を中止するべき副作用

 副作用の中には、起こると困る作用があります。注意すべき副作用とそうでないものがあります。一般に問題とされるのがこの起こると困った副作用です。ここでは、この困った副作用についてお話します。

  近年、薬は進歩しており、副作用の少ないものを患者さんにお届けできるようになってきていますが、副作用は、予測できるものからできないものまで実に様々です。

 副作用の考え方

 では、副作用は必ず起こるのでしょうか?
 薬には、感受性があり、(よく気がつくとか、芸術的センスとは違いますけど(^_^) 個人差がかなり大きく違います。薬の効きの良い人・悪い人、覚えがおありだと思います。薬の副作用も個人差があり、出やすい人と、そうでない人がいます。高齢者、肝臓や腎臓の弱い人、アレルギー体質の人などは健康な人に比べて副作用が出やすいといえるでしょう。しかし、副作用らしいものが少し出たからといって、すぐ薬をやめてしまうと反対に病気が治らなくなります。

 副作用の害と、治療の必要性とのバランスでクスリを飲むかどうかは決めるべきです。 副作用は交通事故のようなものです。 必ず起こるとは限りませんが、起こることもありえます。

  • 起こりやすい道(薬)
  • 起こしやすい人(高齢者・虚弱体質・アレルギー等)
  • 起こしやすい時(体力消耗した時等)
  • 起こしやすい状況(服用の仕方が医師の指示と極端に違う等)

があります。

 程度によっても

  • 起こったらすぐ服用を中止するべきもの
  • 別の方法で対処しながら服薬を続けるべきもの
  • 様子を見ながら、服用を続けるもの
  • あまり気にしなくて良いもの

があります。

 副作用で困らないために

そこで、大切なのは、自分の飲んでいる薬について

  1. 薬の名前とその効能・効果
  2. いつ、どの量を、どのように飲むか
  3. どのような副作用があるのか、もし副作用が起きた時はどうすればよいか
  4. 他の薬との飲みあわせはどうか
  5. 食べあわせはあるのか

という5点は最低限知っておくことです。

 この5点は薬を飲む前に医師、薬剤師に必ず聞いてください。薬剤師は、『お薬手帳』や、『薬剤情報提供』で情報を文章にしてお渡ししています。是非もらってください。疑問に思うことがあれば、薬の事は、薬剤師・医師にお尋ねください。

 未然に防げる相互作用の害

一人の医師から数種類の薬をもらっても一般的には、心配ありませんが、同時に2つ以上の診療科や病院から薬をもらった場合、薬の飲み合わせによっては、思わぬ副作用が生じることもあります。 これを相互作用といいます。

 複数の病院、診療科を受診されるときは、あらかじめ医師に自分の飲んでいる薬について伝えることが必要です。   副作用も病気も早期発見が重要です。その為には、あなた自身が薬をのみ始めてから起こった体の変化を注意深く観察することが大切です。なぜなら、体調の変化を一番ご存知なのは、あなた自身だからです。副作用で困るのも、あなた自身です。

 自分の飲んでいる薬の「よい面」と「悪い面」をよく知り、正しく飲むことが大切です。自分の飲む薬を知れば知るほど、安全性は保たれ、その効き目は増すことを忘れないでください。

副作用を恐くするのも、避けるて安心するのも、あなたの注意いかんにかかっています。

一人では注意しきれない副作用。是非、薬剤師に手伝わせてください。



兵庫薬剤師会トピックス バックナンバー