介護保険を知ろう

要介護(要支援)認定を受けて、介護保健サービスを利用する事のできる方は

  1. 第1号被保険者(65歳以上の方)
  2. 第2号被保険者(40歳〜64歳の方)
    老化に伴う病気によって要介護(要支援)状態になった認定を受けた場合

特定疾病とは 老化に伴う病気で以下の15症を言います。

  1. 初老期における痴呆
  2. 慢性閉塞性肺疾患
  3. 脳血管疾患
  4. 両側膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
  5. 筋萎縮性側索硬化症
  6. 慢性関節リウマチ
  7. パーキンソン病
  8. 後縦靭帯骨化症
  9. 脊髄小脳変性
  10. 脊柱管狭窄症
  11. シャイ・ドレガー症候群
  12. 骨折を伴う骨粗鬆症
  13. 糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、および糖尿病性神経障害
  14. 早老症
  15. 閉塞性動脈硬化
寝たきり生活を生き生きと過ごすために 5

- がまんできない疥癬 対策- 2001.07.01

寝たきり生活で皮膚疾患をもたれる方は多くおられます。特に高温多湿のこの時期は、疥癬にかかる方が増えます。

やっかいなことに、疥癬は、人から人へ、寝具・衣類から人へと伝染します。そのため家族内感染、院内感染、保育園や老人ホームなどで集団発生することがあります。
またペットから移る事もあります。介護者にも移りやすく、施設内でも苦慮されている事と思います。


疥癬はゼンダニにとの戦い

≪ 疥癬の原因 ≫

疥癬は、ヒゼンダニというダニの一種が、皮膚の角質層内に寄生する感染性皮疾患で、日常疾患の一つになっています。疥癬である事が判らず、ステロイド剤外用で悪化して、集団発生になるケースが多くあります。そのため、疥癬の診断は重要なことです

≪ ヒゼンダニの生態 ≫

大きさは雌の成虫で 0.2〜0.4mmくらいです。
卵以外の時期は全て宿主の皮膚を穿孔し、トンネル(カイセントンネル)を作って生活し、生涯をここで過ごします。

他動物や人への感染は、接触でおこります。 
卵は3〜4日で孵化し、幼虫、若虫を経て、2週間ほどで成虫となり、交尾後また産卵をはじめます。
ヒゼンダニは、皮内のトンネル内にl日に2〜3個、30日以上も産卵を続けます。卵は3〜5日でふ化し、幼虫となり、皮膚表面に出て2週間で成熟し、交尾の後再び皮内に潜り込みます。成虫の寿命はだいたい8週間です。

様々な要因で、ヒゼンダニの数は身体全体で1000匹以内であるのが普通ですが、寄生されたヒトの側の状態で、(たとえば、加齢や病気が原国で免疫力が低下している場合など)100 〜200万ものダニが1人の患者に寄生することがあります。 これは、「ノルウェー疥癬」とよばれ、重篤な症状を起こし、死に至らしめる事もあります。

ヒトから離れて生活することはできず、他の多くのダニと同様、乾燥と低温、 高温には極めて弱い。清潔にしていれば、それほどたくさんいる物ではありません。しかし30年程の周期で流行するともいわれています。

疥癬虫は、体表からはなれても、25℃・湿度90%で3日間、25℃・湿度30%で2日間、12℃・高湿度で14日間生存 可能です。しかし、50℃では湿度に関係なく10分間程度で死滅します。

≪ 疥癬の症状 ≫

腹部、腋窩、大腿部にかゆみを伴う紅色丘疹、外陰部の赤褐色小結節、手指の小水疱また線状の疥癬トンネルが特徴です。
かゆみの自覚は、感染後2週間以上、通常4〜6週間たってから出てきます。また入浴後夜間に特に強まってきます。再感染の場合には、比較的短期間のこともあります。
ノルウェイ疥癬では蠣殻状の厚い鱗屑を特徴とします。皮膚症状は、疥癬が寄生すること自体のものではなく、虫体や糞に対するアレルギー反応と考えられています。

気をつけなければいけないノルウェイ疥癬

高齢者では、一般の疥癬と全く異なった症状の出ることがあります。ときに、骨の突出した部位や四肢の関節の外側など圧迫や摩擦を受けやすい場所に、厚い灰白色から帯黄白色の汚い牡蠣殻状に角質が増殖します。その中には100万ないし200万匹もの疥癬虫(ダニ)が層をなして生息していることがあります。

これをノルウェイ疥癬といいます。

老齢、悪性腫瘍末期、重症感染症、栄養状態が悪いなど、免疫力が低下している患者、免疫抑制剤やステロイド剤を投与されている患者で発症しやすいと言われています。感染力の極めて強い重症型の疥癬です。

確定診断には皮膚角質層を削り、KOH標本(KOH法:20%KOHでしばらく角層を溶かしてから鏡検)で、 虫体、卵を検出します。

≪ノルウェイ疥癬の対処法≫

部屋の壁、床に殺虫剤(スミスリンパウダー又はホエスミンアルコール)の散布を2日おきに行う。    
肌着などは50℃以上の熱湯で処理(10分以上)した後に洗濯する。
介護者は610ハップで手洗いをよくする。
リネン等寝具の清潔・毎日の下着等の変換をする。
床掃除をしたもの等は、80℃、10分間熱湯処理する。

≪ 治療法 ≫

最初の3日間は安息香酸ベンジルローションを、その後7日間はオイラックス軟膏を、1日1回入浴後、顔、頭を除く全身にくまなく塗布する(特に手指間外陰部などのメスの産卵場所は入念に)。これを通常3ク ール行います。入浴にムトーハップ浴、不可能な時はムトーハップ清拭を併用 すると効果的です。

610ハップの使い方

610ハップ(ムトーハップ)
入浴時 湯 180Lに対して、13〜17g原液
塗布法 原液を約5倍に薄める
湿布法 原液を約50倍に薄める

オイラックス軟膏の使い方

予防的使用法  連日7日間、入浴後、体を乾かし頸部から下全身に塗布   
罹患者     連日、入浴後、1日15g目安
子供・妊婦は広範囲・多量塗布は避けましょう

1%γ−BHCオイラックス軟膏

入浴の8〜24時間前に頸部より下全身に塗布し、入浴時に洗い流す。1回20g/週目安とする

イオウサルチル酸チアントール軟膏

入浴困難な場合(γ−BHCを洗い流すことが困難な場合)又はイオウかぶれが起こる可能性がある場合等
有機硫黄のチアントールは無機硫黄より刺激性は弱く、全身に塗布しても皮膚刺激は少ない。
皮疹部を中心に1日1〜数回、2週間が限度

≪ その他の注意 ≫

  • 感染の可能性があったものは(家族、同居人、性接触者など)症状の有無にかかわらず一斉に治療
  • 虫体やその卵が死滅した後も全身の痒みや小結節が持続することがあるので、不必要に長期間殺虫剤を塗布しない
  • 虫体や卵が検出されなくなったらこれらの症状に対しては対症的に治療
  • 石鹸で体を良く洗う(洗髪も) 610ハップなど硫黄の入浴剤が効果(但し、硫黄かぶれしないよう注意)
  • 耳の後ろから全身に、お股もふくめ、指の股、爪の先まで余すところなく塗る。
    (塗り残しがあるとぶり返す事が多い。痒いところだけチョコチョコ塗るのでは治らない)

薬剤使用時の注意

  • 湿疹様病変を生じても虫体や卵が生存している間は、副腎皮質ステロイド剤は使用しない。
  • 掻痒の激しい時は、抗ヒスタミン剤の内服を使用する。
  • 角質軟化作用のある10〜20%尿素軟膏(ケラチナミン軟膏等)の併用も効果的である。

便利リンク

疥癬感染防止対策マニュアル 疥癬の感染防御  施設における疥癬対策  疥癬 (疾患写真集がある)

まとめ

  1. 乾燥と清潔が大事
  2. くすりは塗り残しのない様、毎日必要な間だけきっちり塗る
  3. 副腎皮質ステロイドは虫や卵が生存している間は使用しない

疥癬になればすぐに処理をすることが大切です。

疥癬がはやってからでは遅い疥癬対策。

日ごろの対策がだいじです。


在宅介護相談薬局・薬店 2000.07.01更新

 『在宅介護相談薬局・薬店』は、"介護保険とは?"から「あんしんすこやかセンター」 「えがおの窓口」への紹介など、介護福祉に関するどんなご相談もお受けしています。 また、利用できる施設の一覧等の情報も持っています。もちろん無料です。

  また、家庭介護用品宅配事業加盟店は、 神戸市の委託を受け、2000年5月初旬より、要介護4または5の対象者を介護している家族に(介護者を含む家族全員が非課税世帯)介護用品 の無料宅配事業を行います。

 薬局・薬店の表に在宅介護相談薬局のシールが張ってあります。

 とりあえず、介護について困ったら、お気軽にお立ち寄りください。




介護関連リンク集

介護保険についての詳細は、下記リンク集をご覧ください。

項目
ホームページ名称
 コメント
介護保険
 日本薬剤師会会員用
 介護保険関連の法令・通達検索   
 介護にかかる費用のシミュレーション可能    
 制度のポイントやQ&A、審議会情報等
 申請の仕方等具体的に説明
 介護保険はここでわかる
 見やすいリンク集が凄い
在宅ケア
 高齢者介護のタウンページ
 
 長田区事務所
 検索(Nifty)
 介護のメーリングリスト
施設検索
 検索(Nifty)
 検索(Nifty)
総合
 神戸市内の介護関連
リハビリ
 相談窓口あり
検索
 医療機関から福祉機器・ボランティアまで検索可能


「介護とお薬」バックナンバー