寝たきり生活を生き生きと過ごすために 3

- 高齢者介護 見逃せない副作用 Stevens-Johnson症候群について

 高齢者は副作用を見つけるのが難しい面があります。 世話になっているという負い目を感じられて、苦しかったり、不都合があっても口に出されない場合や、普段から、良く不満・不平を訴えられていて、まわりがいつもの事と見過ごしてしまったり、症状の一つを副作用と間違ってしまったり…。

 病気と同じで困った副作用も早く見つければ、早く対処でき、事無きをえる事がほとんどです。また、ガマンせずに介護される方も、する側もより早く快適に過ごす事が出来ます。

 最近、マスコミで取上げられている副作用のひとつにStevens-Johnson症候群(SJS)があります。これは、医師からもらった薬だけではなく、一般の薬店で買う事の出来る薬でも多くの薬に副作用としてあります。 特に、高齢者では、入歯などの不都合やうがいがしにくいなどで口の中の清潔が保ちにくいために口内炎になりやすく、SJSが見逃されがちです。

  • Lyell症候群(中毒性表皮壊死症)と非常によく似た症状です。

  • 発熱、頭痛、多発性関節痛とともに、粘膜病変を呈します。 眼、鼻、口、外陰部などの皮膚粘膜境界部を侵すため、粘膜疹を生じます。

  • 重症例では疼痛のため、食餌摂取不能などにより全身衰弱をきたすものもあります。(急性期の死亡率は10%)

  • 多型滲出性紅斑の重症型と考えられており、悪寒発熱、全身倦怠感などの全身症状とともに、全身の皮膚に多型の浮腫性紅斑が分布します。

  • 特徴:口腔外陰部の粘膜、眼結膜に病変を生じます。

  • 服薬後、早いもので3日以内、多くは15〜21日までに発現し、大半は1〜3週で、なかには1ヶ月以上たってから発症したものも報告されていますが、これは極めてまれです。

  • 作用機序:Lyell症候群(中毒性表皮壊死症)と同じくT細胞免疫反応が重要な役割を果たすと考えられています。  

 はじめに感冒様の前駆症状を呈し、発熱、頭痛関節痛が現れます。口腔粘膜、外陰部粘膜、眼粘膜などに紅斑、水ぶくれが生じた場合には、速や かに主治医に受診し、適切な処置を受ける必要があります。

 あなたが気をつける症状は、 「発熱、関節が痛い、皮膚が赤くなる、水ぶくれができる、口びる・口内があれる、目が充血する」です。

治療まず原因薬剤の中止します。

全身症状に対して輸液療法を行うとともに、ステロイドを投与します。
その際には、敗血症や消化管出血が起こる可能性があり十分に注意が必要です。
一般に合併症がなければ約2〜3週間の治療によって全身症状、皮疹とも軽快します。
詳しくは、薬剤師におたずね下さい。

{参考文献}薬事時報社:重大な副作用回避のための服薬指導情報集

【副作用を起こしやすい薬剤】 Lyell症候群(中毒性表皮壊死症)

例)フェノバール、アレビアチン、マイソリン、エクセグラン、バレリン  ポンタールシロップ、小児用バファリン、インフリー、ボルタレン  クリアミンA、セデスG、プランサス、ミナルフェン、ランツジール  PL顆粒、複合ブスコパン、メキシチール、ダイアモックス  レニベース、ヘルベッサーR、タガメット、チガソン、チオラ  サロベール、ダーゼン、メソトレキセート、リマチル、セフテム  サワシリン、ケフラール、セフゾン、トミロン、バナン、メイアクト  ケフラール、エリスロマイシン、フルビスタチンUF、サラゾピリン  イソニアジド、シプロキサン、トスキサシン、ジフルカン、バクタ

皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)

テグレトール、ボルタレン、メキシチール、フェニトインなどが要注意です。 その他、抗菌剤NSAIDs、抗けいれん剤、筋弛緩剤などでもおこります。

例)ラボナ、フェノバルビタール、アレビアチン、ヒダントール、 エクセグラン、テグレトール、デパケンR、バレリン、ポンタールシロッフ、 バファリン81(小児用バファリン)、インフリー、ボルタレン、ミナルフェン、  セデスG、ロキソニン、ナイキサン、プランサス、ルジオミール、PL顆粒、 複合ブスコパン、メキシチール、ダイアモックス、レニベース、 ロコルナール、ヘルベッサーR、 タガメット、サロベール、ダーゼン、 メソトレキセート、リマチル、セフゾン、メイアクト、トミロン、バナン、  ミノマイシン、サラゾピリン、イソニアジド、シプロキサン、スパラ、 ゾビラックス、ジフルカン、他




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