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高齢者介護
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高齢者の定義
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高
齢 者 の 生 理 的 特 徴 |
多臓器に疾患が認められる(multiplepathology) |
| 疾患の症状が非定型的であり、無症状の事や精神障害を伴うことがある | |
| 独立した日常生活を送ることを阻害する多くの症候と機能障害がある | |
| 急性疾患からの回復が遅延し、合併症を続発する | |
| 検査値の変動をきたしやすく、ホメオスターシスや制御系の失調を起こしやすい | |
| 薬物の使用が多くなり、副作用の発現が増加する | |
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社会的要因や環境の変化により、病状が変動する。 |
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| 虚弱老年者、超高齢者(85歳以上),精神障害者などでは手術の適応が問題となる | |
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長期解除を要するため、福祉との連携とチーム医療が必要となる |
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| 終末期医療の機会が多くなり、死をどのように迎えるかが問題となる | |
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(小澤利男:エッセンシャル老年病学第2版 医歯薬出版1995)
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| 高齢者の病気予防や長期管理は、単なる寿命の延長を機械的に図ることではなく、その人の活力ある自立した生活(QOL)を可能な限り伸ばすことです。 高齢者は、臓器の病気よりも、転倒、歩行障害、痴呆、錯乱や重複する慢性疾患(特に生活習慣病)をもちやすいので留意する必要があります。 |
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病的老化とは
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生理的機能の加齢による変化
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身体構成成分
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脂肪以外の身体構成成分の現象 脂肪の増加血漿量の減少 血漿アルブミンの減少 |
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心・血管系
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心:心拍出量低下,肥大,ストレスに対する反応の低下 循環:血管弾性の低下、血管壁肥厚.末梢血管抵抗の増加、 腎、肝、脳,筋肉の血流減少 |
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腎
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機能的ネフロンの減少 糸球体濾過率及び腎血流の減少 血清クレアチニン普遍、クレアチニン・クリアランス低下 尿細管機能の低下 |
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消化管系
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唾液、胃液などの分泌の減少 吸収の軽度低下 能動輸送の減少 食道蠕動の低下 胃排出率の低下 |
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肝
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重量減少、ただし機能の変化は軽度 薬物代謝の低下 |
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神経系
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脳:血流量の減少、短期記憶の低下、共同運動の低下、脳機能低下 薬に対する閾値の低下 |
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肺
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胸郭の変化 コラーゲンのcross-linkingを伴った弾性の低下と強直の増加 機能的残気量、死腔の増加 気管・気管支線毛数の減少、運動の低下 |
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内分泌腺
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ホルモン分泌量の減少耐糖能の低下 副腎のcatabolic activityのバランスの変化 |
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(亀山正邦:内科、59:804、1987)
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なぜ高齢者は副作用が起こりやすいと言われるか
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| 老化に伴う最も特徴的な形態的変化は、実質細胞の数の減少だといわれています。 実質細胞とは、肝臓なら肝細胞、脳なら神経細胞などの、その臓器の最も重要な働きを担当している細胞を言います。逆に、実質細胞の間を埋める間質細胞は老化に伴って増加します。 |
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| 間質細胞とは、皮膚なら、結合組織に当たります。組成を見ても、脂肪の比率が増加していきます。細胞の減少に伴って細胞内水分の減少も減少します。その為に相対的に脂肪の比率が高く、脱水状態にあると言えます。薬は、体に入って胃・腸・皮膚・粘膜等から吸収され、血液にのって作用部位まで行きます。薬は大きく分けると、組織との結合の仕方に、脂溶性と水溶性に分れます。 | ||
| 脂肪の比率が、水分比率より大きい高齢者では、脂溶性の薬(例えば、睡眠導入剤の一部等)は、体内に蓄積しやすく、作用時間が延びます。一方、水溶性の薬は、組織への移行が遅れて(血液の中に永く残る)、血中濃度が高くなりがちです。
また、薬を分解する肝臓の働きも,薬を排泄する腎臓の働きも老化に伴い低下していますので、同量を服用しても、副作用が出やすくなります。 その上、高齢者は、一人でいくつもの病気を持っている事が多いので、相互作用や、重複作用で、副作用となる事もあるのです |
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| 難しい言葉が連続して出てきましたが、こう考えていただけると判りやすいのではないかと思います。
人間の体も、老朽化して、あちこち錆たり、潤滑油(人間の場合水)が不足して来たりします。 メンテナンスが悪かったり、元々なんらかの弱い部分を持っていると、痛み方が大きく出る事もあります。そこで修理しようとするのですが、加減を見ながら、油をさしたり錆取り剤を使わないと、周りを汚したり、傷つけたりしてしまいます。 新品の頃は、すぐに吸収できた水分も栄養も、色々な垢や埃が邪魔をし、動作もゆっくりになっているために、十分量吸収する事が出来なくなるのです。 その為に、その人にあった薬を、上手に量を調節しながら使って行く必要が出てくるのです。 |